歯を白くする方法を調べていくと、歯科医院で受けるもの、自宅で進めるもの、両方を組み合わせるもの、サロンで自分で行うものと、選択肢が次々に出てきます。それぞれに良さが書かれているぶん、比べるほど決め手が見えなくなっていきます。
方法そのものに優劣があるわけではありません。おすすめが変わるのは、何を優先するかが人によって違うからです。期限、持続、通院、しみやすさ、予算。この5つのうちどれを上に置くかが決まれば、選ぶべき方法はほぼ絞れます。まずその前提として、そもそもホワイトニングが最適解かを確かめるところから見ていきます。
その前に:ホワイトニングが最適解ではないケース
方法を選ぶ前に、確かめておきたいことが2つあります。
ひとつは、黄ばみの原因が着色汚れなのかどうかです。コーヒーや紅茶、赤ワイン、喫煙などで表面に色が付いているだけであれば、歯科医院のクリーニングで気になる部分が解消することもあります。この場合、薬剤を使う必要はありません。歯周病の治療の一環として行うクリーニングであれば、保険が適用されるケースもあります。
もうひとつは、前歯に詰め物や被せ物があるかどうかです。人工物の色は薬剤では変わらないため、天然の歯だけが明るくなると、かえって差が目立つことがあります。この場合は、天然の歯を先に明るくしてから人工物の色を合わせる、という順番の設計が先になります。
このほか、妊娠中・授乳中の方や、未治療の虫歯・重度の歯周病がある方は、時期や順番を考えたほうがよいケースに当たります。詳しくはホワイトニングはしない方がいい?で解説しています。
「おすすめ」を決める5つの軸
前提を確かめたうえで、選び方に入ります。判断の材料になるのは次の5つです。
- 期限:いつまでに白くしたいか。決まった日があるかどうか
- 持続:どのくらい保ちたいか。一度きりか、長く維持したいか
- 通院:どのくらい歯科医院に通えるか。平日の予定が読めるか
- しみやすさ:冷たいものでしみる自覚があるか
- 予算:どこまでかけられるか
ここで押さえておきたいのは、5つすべてを最大化する選択肢は存在しないということです。速く変えようとすれば高濃度の薬剤を短時間で作用させることになり、刺激は強くなります。刺激を抑えて時間をかければ、結果が出るまでに待つ期間が生まれます。通院を減らせば自分で続ける手間が増えます。
つまり選ぶという作業は、何を諦めるかを決める作業でもあります。5つのうち上位2つを決めてしまえば、方法は自然に絞られます。
方法ごとの特徴を軸で整理する
3つの方法を、先ほどの軸で並べてみます。
| 軸 | オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング | デュアルホワイトニング |
|---|---|---|---|
| 変化を感じるまで | 1回でも感じられることが多い | 約2週間 | 早い段階から |
| 目標に届くまで | 3〜5回のコース | 1〜3ヶ月程度 | 短縮しやすい |
| 白さが続く期間 | 3〜6ヶ月程度 | 6ヶ月〜1年程度 | 長めになりやすい |
| 通院 | 回数分の来院が要る | 歯型を採ったあとは自宅中心 | 両方が要る |
| しみやすさ | 高濃度・短時間のため出やすい | 低濃度・長時間のため穏やか | 施術分のリスクは残る |
| 費用の目安(税込) | 1回15,000〜40,000円程度 | 20,000〜40,000円程度 | 50,000〜100,000円程度 |
並べてみると、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがきれいに対角線の関係にあることが分かります。速さで勝る側は持続と刺激で譲り、持続と穏やかさで勝る側は速さで譲る。デュアルは両方の長所を取りにいく代わりに、費用と手間が上乗せされます。
サロンなどのセルフホワイトニングはどう位置づくか
歯科医院以外の場所で、利用者が自分で機器を扱う形のサービスもあります。1回2,000〜5,000円程度と価格帯は大きく下がりますが、これは安い代わりに同じことができる、という関係ではありません。
医療機関以外で扱える成分は、歯の表面に付いた着色を落とす範囲にとどまります。歯そのものの色に働きかける薬剤は、歯科医師の診断と処方のもとでしか使えません。価格の差は、目的の差だと捉えるのが正確です。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
自分がどの軸を優先すべきかは、口の中の状態によっても変わります。しみやすさや詰め物の有無は、診てもらえばその場で分かります。
目的別に合う方法
ここからは軸ごとに結論を出していきます。複数の軸が当てはまる場合は、自分が上位に置いた2つを読み、その両方が指している方法を選ぶと迷いにくくなります。
決まった日までに間に合わせたい
歯科医院での施術が中心になります。1回でも変化を感じられることが多く、日程から逆算して回数を組めるためです。日数に2ヶ月以上の余裕があるなら、自宅で進める方法を並行させて仕上がりを底上げする形も取れます。
できるだけ長く保ちたい
自宅で進める方法が向きます。低濃度の薬剤を時間をかけて作用させるぶん、色の変化が定着しやすく、持続は6ヶ月〜1年程度と長めです。急がない前提であれば、この方法が費用対効果の面でも扱いやすくなります。
通院に時間を割けない
こちらも自宅で進める方法です。歯型を採ってマウスピースを作ってしまえば、あとは自宅で続けられます。診察をオンラインで行い、キットを自宅に届ける形をとっている歯科医院もあり、その場合は来院の負担をさらに抑えられます。
しみやすさが心配
低濃度の薬剤で時間をかける方法から始めるのが無難です。それでも症状が出ることはありますが、装着時間を短くする、間隔を空ける、知覚過敏を抑える薬剤を併用するといった調整で対応できるケースが多くあります。我慢して続けず、症状が出た時点で歯科医師に伝えるのが前提です。
予算を抑えたい
自宅で進める方法が射程に入りやすい価格帯です。ただし、表示されている金額に検査料やクリーニング代が含まれているかどうかで総額は変わります。何が含まれるかを確認したうえで判断してください。金額の内訳はホワイトニングの値段で詳しく解説しています。
選び間違えたらどうなる?
決めきれない理由の多くは、失敗したときの損失が読めないことにあります。ここを先に確かめておきます。
方法は途中で切り替えられます。自宅で進めていて間に合いそうにないと分かれば、歯科医院での施術を足すこともできますし、逆に施術を受けたあと自宅でのケアに移行することもできます。やめた場合も、時間とともに色は戻っていきますが、始める前より暗くなるわけではありません。
一方で、選択肢が減ってしまうのは、削る処置を先に選んだ場合です。歯の表面を削って白い素材を貼る方法や、被せ物で色を変える方法は、元に戻せません。まずホワイトニングで到達点を確かめてから判断するほうが、あとの選択肢が残ります。
なお、いずれの方法でも来院は最低1回※からです。自宅で進める方法であれば、その1回で歯型を採り、以降は自宅中心で進められます。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
ホワイトニングのおすすめに関するよくある質問
とりあえず両方やるのが一番いいですか?
組み合わせは有力な選択肢ですが、費用と手間はその分上乗せされます。まず優先する軸を1つ決めて、片方から始めても遅くはありません。足りなければあとから足せます。
コーヒーをよく飲むのですが向いていませんか?
向き不向きの問題というより、維持をどう設計するかの問題です。着色しやすい飲み物を口にする機会が多ければ、色が戻る速度は上がります。飲んだあとに口をゆすぐ、定期的にクリーニングを受けるといった習慣で、その速度は変わります。
市販の歯磨き粉でおすすめはありますか?
特定の製品をおすすめすることはしていません。前提として、市販の歯磨き粉は歯の表面に付いた着色を落とすもので、歯そのものの色を変えるものとは目的が違います。着色が原因なら役に立ちますが、歯の内側の色を変えたい場合は別の手段が要ります。
何歳から受けられますか?
永久歯が生えそろってからが目安とされます。年齢や歯の成熟度によって判断が変わるため、受けられるかどうかは歯科医院で確認してください。
まとめ|おすすめは「何を優先するか」で決まる
ホワイトニングのおすすめは、方法の優劣ではなく、期限・持続・通院・しみやすさ・予算のどれを上に置くかで決まります。速さを取れば刺激と持続で譲り、持続と穏やかさを取れば時間で譲る。すべてを最大化する選択肢はないため、上位2つを決めてしまうのが近道です。
そして、その前段としてもうひとつ。原因が着色汚れならクリーニングで足りることもありますし、前歯に人工物があるなら順番の設計が先になります。自分の口の中がどちらに当たるかは、診てもらえば切り分けられます。選択肢を絞る作業は、そこから始めるのが確実です。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方は来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

