オンライン会議の画面に映る自分の顔や、友人と撮った写真の笑顔で、歯の色が気になり始めることは珍しくありません。市販の歯磨き粉を何ヶ月か使ってみたものの、思ったほど変わらなかった。そんな手応えのなさから、歯科医院で扱うホワイトニングに目が向く方も多いはずです。
ホームホワイトニングは、歯科医院で作ったマウスピースに薬剤を入れ、自宅で装着しながら進める方法です。白さを実感するまでの目安はおよそ2週間、目標の色に近づくまでは1〜3ヶ月ほど。歯が白くなる仕組みと期間、費用、しみたときの対処、そして受けられないケースまでを順に見ていきます。
ホームホワイトニングとは?自宅で行う歯科医院のホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医師の診断のもとで処方された薬剤を、自分の歯型に合わせて作ったマウスピースに入れ、自宅で毎日装着して歯の色を変えていく方法です。装着時間は1日1〜2時間程度が一般的で、これを数週間から数ヶ月続けます。
「自宅で行う」といっても、市販品を買って自己流で使うものとは性質が異なります。歯の状態を診察したうえで薬剤が処方され、経過も歯科医師が確認しながら進めます。
市販のホワイトニング用品との違い
ドラッグストアで手に入るホワイトニング歯磨き粉や消しゴムタイプの製品は、歯の表面に付いた着色を落とすことを目的としたものです。もとの歯が持っている色そのものを変えるわけではありません。
一方、ホームホワイトニングは歯の内側にある象牙質の色に働きかけます。作用する場所が違うため、市販品では変化を感じられなかった黄ばみでも、方法を変えると印象が変わることがあります。
クリーニングとの違い
歯科医院で行うクリーニングも、表面の着色や歯石を取り除く処置です。着色が落ちれば見た目は明るくなりますが、到達するのは「もともとの歯の色」までにとどまります。
そのため、コーヒーや赤ワイン、喫煙などによる着色が主な原因であれば、クリーニングだけで気になる部分が解消することもあります。原因が着色汚れなのか、歯そのものの色なのか。ここを先に切り分けておくと、時間も費用も無駄になりません。歯周病の治療の一環として行うクリーニングであれば、保険が適用されるケースもあります。
ホームホワイトニングで歯が白くなる仕組み
薬剤の主成分は過酸化尿素や過酸化水素です。これが歯の内部に入り込み、色素を分解することで色が変わります。表面を削ったり、白い塗料を塗り重ねたりしているわけではありません。
低濃度の薬剤を、時間をかけて作用させる
日本国内で承認されているホームホワイトニング用の薬剤は、低濃度のものが中心です。代表的なのが10%程度の過酸化尿素で、これは分解の過程で過酸化水素に変わり、そこで初めて色素に働きかけます。
ここで押さえておきたいのが、過酸化尿素から生じる過酸化水素は、もとの濃度のおよそ3分の1という点です。10%の過酸化尿素なら、実際に作用する過酸化水素は3〜4%ほど。歯科医院で行うオフィスホワイトニングが高濃度の薬剤を短時間で使うのに対し、ホームホワイトニングは低濃度を長い時間かけて働かせる設計になっています。
1回あたりの変化は小さいものの、そのぶん歯や歯ぐきへの刺激を抑えやすく、色の変化も緩やかです。毎日1〜2時間という装着時間には、こうした理由があります。
到達する白さは、もとの歯の性質で決まる
ここは誤解が生まれやすいところです。薬剤を濃くしても、期間を延ばしても、到達できる白さが際限なく上がるわけではありません。 どこまで明るくなるかは、エナメル質の厚みや象牙質の色といった、その人の歯がもともと持っている条件に左右されます。
だからこそ、始める前に歯科医師に口の中を診てもらい、どのあたりまで期待できそうかを共有しておく意味があります。目標の設定がずれていると、順調に進んでいるのに「変わっていない」と感じてしまうためです。
効果を実感するまでの期間と、白さが続く期間
毎日続けた場合、変化を感じ始めるのはおよそ2週間が目安です。目標の色に近づくまでは1〜3ヶ月程度を見ておくとよいでしょう。歯の状態や、どのくらいの白さを目指すかによって幅が出ます。
白さが保たれる期間は6ヶ月から1年程度とされ、短時間で一気に色を変える方法と比べると、後戻りは緩やかです。時間をかけて色素を分解していくぶん、変化が定着しやすいと考えられています。
ただし、変化が出にくい歯もあります。抗生物質の影響による生まれつきの変色や、加齢にともなって象牙質の色が濃くなったケースでは、同じように続けても手応えが弱いことがあります。その場合は期間を延ばす、別の手段を検討するなど、方針の見直しが要ります。
ホームホワイトニングの費用の目安
一般的な費用の目安は20,000〜40,000円程度です。内訳としては、初回にマウスピースの作成費がかかり、2回目以降は薬剤の追加が中心になります。
料金体系の組み立て方は歯科医院ごとに異なります。一式をまとめて提示するところもあれば、月額制で薬剤を届ける形をとるところもあるため、総額だけでなく何が含まれているかを確かめておくと判断しやすくなります。
東京池袋矯正歯科では、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングを、初月22,000円(税込・マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)でご案内しています。すでにマウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)です。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
費用と期間の見通しが立ったら、次は自分の歯で何がどこまでできるかの確認です。カウンセリングでは、黄ばみの原因と到達しそうな範囲を診てもらえます。
ホームホワイトニングのメリットと、注意しておきたい点
利点として挙げられるのは次の3つです。
- 自分の生活リズムに合わせて進められる。装着する時間帯を選べるので、通院のために予定を空ける負担が小さい
- 通院の回数を抑えやすい。歯型を採ってマウスピースを作ってしまえば、あとは自宅で続けられる
- 色が戻りにくい。時間をかけて色素を分解するぶん、変化が定着しやすい
一方、知っておきたい点も3つあります。
- 実感までに時間がかかる。数日で仕上げたい場面には向かない
- しみることがある。薬剤が作用する過程で刺激が一時的に伝わりやすくなるためで、知覚過敏を抑える薬剤を用意している歯科医院もある
- 詰め物・被せ物・差し歯の色は変わらない。薬剤が働くのは天然の歯だけなので、人工物がある場合は仕上がりの色を揃える相談が要る
整理すると、判断の分かれ目になるのは「実感まで待てるか」と「しみたときに調整しながら続けられるか」の2点です。この2つに折り合いがつくなら、通院の負担を抑えながら進められる方法だといえます。
向いている人と、受けられないケース
向いているのはこんな方
- 通院に時間を割きにくい
- 自然な明るさを目指したい
- 色戻りをできるだけ抑えたい
- 毎日の習慣として続けられそう
共通しているのは、短期間で仕上げることよりも、生活のなかに組み込んで続けられるかどうかを重視する姿勢です。逆に、決まった日までに間に合わせたい事情がある場合は、別の方法や組み合わせを相談したほうが近道になります。
受けられないケース
- 無カタラーゼ症の方
- 妊娠中・授乳中の方(胎児や乳児への影響が明らかでないため)
- 未治療の虫歯や重度の歯周病がある方(先に治療を済ませる流れになります)
- 前歯に大きな詰め物や被せ物がある方(人工物の色は変わらないため、進める順番の相談から始めます)
自分が該当するかどうかは、口の中を診てもらわないと判断がつきません。虫歯や歯周病の有無も含めて、最初の診察で確かめておくと安心です。
始めるまでの流れ
- 歯科医院で口の中を確認し、黄ばみの原因と到達しそうな範囲を診てもらう
- 虫歯や歯周病が見つかれば、先に治療を進める
- 歯型を採ってマウスピースを作る(オンライン診療で進められる歯科医院もある)
- 薬剤を受け取り、自宅で毎日装着する。経過は歯科医師と共有しながら調整する
通院回数は最低1回※です。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
ホームホワイトニングに関するよくある質問
毎日続けないと効果は出ませんか?
続けたほうが変化は早く現れます。ただ、空いた日ができても、それまでに進んだぶんが元に戻ってしまうわけではありません。間隔が空くと目標に届くまでの期間が延びる、と考えておくとよいでしょう。
しみたときはどうすればいいですか?
装着時間を短くする、使う間隔を空けるといった調整で落ち着くケースが多いです。自己判断で我慢しながら続けず、歯科医師に相談して進め方を決めましょう。知覚過敏を抑える薬剤を併用する方法もあります。
使ったあとに食事の制限はありますか?
薬剤が作用した直後の歯は着色を受けやすい状態です。装着後しばらくは、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど色の濃い飲食物を控えます。喫煙も同じように控えたい習慣です。
マウスピース矯正と並行できますか?
治療の設計によっては並行できるケースもあります。詳しくはマウスピース矯正中にホワイトニングはできる?で解説しています。
まとめ|まずは黄ばみの原因を確かめることから
ホームホワイトニングは、歯の表面の汚れを落とす方法ではなく、内側にある象牙質の色に働きかける方法です。低濃度の薬剤を長い時間かけて作用させる設計で、実感までおよそ2週間、目標に近づくまで1〜3ヶ月が目安になります。
一方で、到達できる白さはもとの歯の性質に左右されます。原因が着色汚れであればクリーニングで足りるケースもあり、その切り分けは診察でしか判断できません。歯の色が気になり始めたら、まず原因を確かめるところから始めてみてください。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方は来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

