市販の歯磨き粉を試しても手応えがなく、歯科医院で受けるホワイトニングに目を向ける。よくある流れですが、しばらく歯科医院から足が遠のいていると、予約する前に当日の様子を知っておきたくなります。何を聞かれて、何を見られて、その日のうちに白くなって帰れるのか。
先に結論を書くと、歯科医院との違いは扱える薬剤だけではありません。黄ばみの原因を切り分け、口の中の状態を確認したうえで計画を立てる、この診断のほうが結果を左右します。 そしてもうひとつ、初診の当日に施術まで進まないことは珍しくありません。以下、初診で行うこと、当日で完結しない理由、費用の目安の順に見ていきます。
歯医者のホワイトニングが市販品と違う2つの点
扱える薬剤が違う
歯を漂白する働きを持つ過酸化水素や過酸化尿素は医薬品にあたり、歯科医師などの資格を持つ人でなければ扱えません。これらは歯の内部にある色素に働きかけ、歯そのものの色を変えます。
一方、医療機関以外の場所で扱えるのは、歯の表面に付いた着色を落とす範囲までです。歯そのものの色に届く成分は使えないため、同じ「白くする」という言葉でも、届く場所が異なります。歯科医院で行う施術の中身はオフィスホワイトニングで解説しています。
診断が受けられる
もうひとつが、実は結果を大きく左右する部分です。歯科医院では、施術の前に次のことが確認されます。
- 黄ばみの原因が、表面に付いた着色なのか、歯そのものの色なのか
- 虫歯や歯周病がないか
- 詰め物・被せ物・差し歯がどこに入っているか
- どのくらいまで明るくなりそうか
薬剤の濃度よりも、この見立てのほうが仕上がりを決めます。 原因が着色汚れであればクリーニングで足りることもありますし、前歯に人工物があれば、天然の歯を先に明るくしてから色を合わせるという順番が要ります。到達しそうな範囲を共有しないまま進めると、変化は出ているのに「思ったほど白くならなかった」と感じることにもなります。
初診で行うこと
初めての来院では、施術ではなく状態の把握が中心になります。
| 内容 | 目安の時間 | 分かること |
|---|---|---|
| 問診 | — | アレルギーの有無、服用中の薬、妊娠・授乳の有無 |
| 口の中の確認・検査 | 30〜40分 | 虫歯・歯周病の有無、詰め物や被せ物の位置 |
| 歯の色の記録 | 15〜20分 | 現在の色と、原因が着色か歯そのものの色か |
| 計画の説明 | 20〜30分 | 方法・回数・期間・費用の見通し |
合計すると、初診は1時間から1時間半ほどを見ておくと余裕があります。問診で聞かれる内容は、受けられるかどうかの判断に直結します。妊娠中・授乳中の方や、無カタラーゼ症の方は時期や可否を検討する必要があるためです。該当しうるケースはホワイトニングはしない方がいい?で整理しています。
カウンセリングはその場で決める場ではない
初診で受け取るのは、判断のための材料です。原因、到達しそうな範囲、方法ごとの回数と費用。これらを持ち帰って検討してかまいませんし、そのほうが納得して進められます。
見積もりを提示されたときは、含まれる回数、検査料やクリーニング代が別かどうか、薬剤を追加する場合の費用を確認しておくと、あとから総額がずれません。
初診当日に施術まで進まないことが多い理由
予約する前に知っておきたいのが、この点です。理由は3つあります。
ひとつは、先にクリーニングを行うのが基本だからです。歯の表面に着色が乗ったままだと薬剤が届きにくく、狙った結果につながりません。多くの場合、表面を整えてから薬剤を使う順番になります。
ふたつめは、虫歯や歯周病が見つかった場合、その治療が優先されるためです。遠回りに見えますが、しみる症状を避けるうえでも、治療で歯の形や色が変わることを考えても、この順番のほうが結果的に近道です。
みっつめは、自宅で進める方法を選んだ場合、マウスピースの作成に数日から1週間ほどかかることです。歯型を採ってから薬剤を受け取るまでに、その分の日数が生まれます。
つまり、予定がある場合は日程から逆算する必要があります。目安として、目標の日の1〜3ヶ月前に相談を始めておくと、方法の選択肢を狭めずに済みます。来院の回数は最低1回※からで、選ぶ方法によって変わります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
逆算するには、まず今の状態と、自分の歯で期待できる範囲を知るところからです。
歯医者で受けられるホワイトニングの種類
歯科医院で扱う方法は、大きく2つに分かれます。
ひとつは、来院して高濃度の薬剤で短時間に進める方法。もうひとつは、歯科医院で作ったマウスピースと処方された薬剤を使って、自宅で進める方法です。両方を組み合わせる進め方もあります。どちらが合うかは、期限・持続・通院のしやすさなど、何を優先するかで変わります。選び方はホワイトニングのおすすめで整理しています。
なお、歯科医院で受けられる処置にはクリーニングもあります。こちらは表面に付いた着色や歯石を落とすもので、もとの歯の色より白くなるわけではありません。ただし、原因が着色汚れだけであれば、これで気になる部分が解消することもあります。歯周病の治療の一環として行う場合は、保険が適用されるケースもあります。
費用の目安
歯科医院で行う施術は1回15,000〜40,000円程度、自宅で進める方法は20,000〜40,000円程度が目安です。いずれも自由診療のため全額が自己負担になります。
このほか、初診料・検査料・施術前のクリーニング代が別にかかることがあります。何が含まれているかは歯科医院によって異なるため、金額の内訳はホワイトニングの値段で確認しておくと判断しやすくなります。
料金体系の組み方にも幅があり、一式をまとめて提示するところもあれば、月額制で薬剤を届けるところもあります。東京池袋矯正歯科では、診察をオンラインで行い、キットを自宅へお届けする形をとっています。初月22,000円(税込・マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。すでにマウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)で、この場合は来院いただく必要がありません。お持ちでない方は、歯型スキャンのため約15分の来院をお願いしています。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
歯医者のホワイトニングに関するよくある質問
虫歯が見つかったら、治療しないと受けられませんか?
先に治療する流れになります。虫歯があるまま薬剤を使うと強くしみることがあり、治療によって歯の形や色が変わるため、順番として治療が先に来ます。ホワイトニングのためにも、この順番のほうが無駄がありません。
しばらく歯科医院に行っていなくても大丈夫ですか?
問題ありません。むしろ、現在の状態を確認するところから始められます。何年も間が空いていることを気にする必要はなく、ホワイトニングを希望している旨を伝えれば、それに沿って進みます。
相談だけして帰ってもいいですか?
かまいません。初診は判断のための材料を受け取る場で、その場で契約するものではありません。方法・回数・費用を持ち帰り、納得してから決められます。
妊娠中でも相談はできますか?
施術については時期を待つ判断になりますが、口の状態の確認や、将来的な計画の相談はできます。出産前後は生活リズムの変化から口の中の環境も変わりやすいため、状態を把握しておくこと自体に意味があります。
まとめ|違いは薬剤だけではなく、診断にある
歯科医院で受けるホワイトニングは、歯そのものの色に届く薬剤を扱えることに加えて、原因の切り分けと口の中の確認という診断が受けられる点で市販品と異なります。そして仕上がりを左右するのは、薬剤の濃度よりもこの見立てのほうです。
初診の当日は、状態の把握と計画の説明が中心になり、施術まで進まないことも珍しくありません。先にクリーニングが要ることが多く、自宅で進める方法ならマウスピースの作成に数日から1週間かかるためです。予定がある方は、目標の日から1〜3ヶ月ほど逆算して相談を始めておくと、選べる方法が狭まりません。まずは現在の状態を確かめるところからです。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方は来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

