引き出しにマウスピースが入っている。以前ホームホワイトニングをして、しばらく使っていない。色が戻ってきた気がするから、ジェルだけ買って再開できないか——この考え方は自然です。
ジェルだけを購入すること自体はできます。 ただし、「ジェルだけで再開できるか」は別の問題です。前提が崩れていると、買った1本がそのまま無駄になります。
結論:購入はできる。ただし「再開できるか」は別の話
確かめるのは3つです。
| 確認 | 何を見るか | 崩れていた場合 |
|---|---|---|
| ① | トレーはまだ使えるか | 作り直しが要る |
| ② | 前回からどれくらい空いたか | 口の状態を診てもらう |
| ③ | 手元のジェルは使えるか | 買い直す |
3つとも問題なければ、ジェルだけで再開できます。 順に見ていきましょう。自宅で行う方法の全体像はホームホワイトニングとは?にまとめました。
確認①:トレーはまだ使えるか
まず手元のトレーを出して、次の4点を見てください。
- 変形や破損がないか(縁が欠けている、全体がゆがんでいる)
- 白く濁っていないか、匂いがないか(洗浄が不十分なまま保管された可能性)
- 口に入れたとき、浮きや強い当たりがないか
- 歯並びが変わっていないか
上の3つは見れば分かります。白濁や匂いは、洗浄が足りないまま乾かさずにしまったときに出やすいところです。この状態のトレーをそのまま口に入れるのは避けてください。 洗って落ちない場合は作り直しの対象になります。
そして、いちばん見落とされるのが4つめです。
トレーの作り方や、市販のものとの違いについてはホームホワイトニングのマウスピース(トレー)とは?で解説しました。
歯並びが変わっていると合わなくなる
歯は少しずつ動きます。自分では気づかないうちに、トレーが合わなくなっていることがあります。
- 矯正治療を受けた、または保定装置を使わなくなった
- 親知らずが生えてきた
- 抜歯した
- 被せ物や詰め物をやりかえた
こうした心当たりがあれば、トレーの適合は変わっている可能性が高くなります。合わないトレーで続けると、薬剤が均一に届かず、ムラの原因になります。 口に入れて浮く感じがあれば、その時点で確認してもらってください。
確認②:前回からどれくらい空いたか
トレーが使えても、口の中の状態は変わっています。
自宅で行う方法の効果は6ヶ月〜1年程度もつため、再開を考える時期は多くの場合それ以降です。半年から1年のあいだに、虫歯ができたり歯ぐきの状態が変わったりすることは珍しくありません。
未治療の虫歯があると薬剤がしみますし、歯ぐきに炎症があれば刺激になります。順番については虫歯があってもホワイトニングできる?を、受けられる状態かどうかの整理はホワイトニングができない人は4つに分かれるをご覧ください。
もう1つ、目的をはっきりさせておくと進め方が変わります。
| 目的 | 進め方 |
|---|---|
| 戻ってきた色を維持したい | 短期間の装着を3〜6ヶ月に1回程度 |
| もう一度、前より明るくしたい | 開始時と同じように続ける期間が要る |
維持のための間隔についてはホワイトニングの頻度は?にまとめました。
自分がどちらに当たるかは、今の色を見てもらえば判断できます。
確認③:手元のジェルは使えるか
前回のジェルが残っている場合、そのまま使えるかを確かめます。
使用期限の目安は、未開封で1〜2年、開封後は3〜6ヶ月です。 期限内であっても、保管の条件が崩れていれば働きは落ちます。
- 洗面台の日が当たる場所に置いていた
- 夏場に室温で保管していた
- 冷蔵庫から出し入れするたびに結露していた
見た目や匂いが変わっているものは使わないでください。 期限や保管の詳細はホームホワイトニングのジェルとは?にまとめています。
判断がつかない場合、無理に使うより買い直すほうが結果的に早道です。効かないジェルで数週間続けても、変化が出ないまま時間だけが過ぎます。
「効かないジェル」は見分けにくい
薬剤の働きが落ちていても、見た目や使用感はほとんど変わりません。装着しても何も起きていない、という状態に気づけないのが厄介なところです。
だからこそ、期限と保管の条件を先に確認しておく意味があります。2週間続けて変化がまったくないとき、原因の候補にジェルの劣化を入れておくと、判断が早くなります。
3つとも問題なければ、ジェルだけで再開できる
ここまでを確認して問題がなければ、トレーはそのまま使い、ジェルだけを追加すれば済みます。
追加購入の目安は1週間分で5,000円前後です。ジェル1本でおおむね1〜2週間分にあたり、塗る歯の本数によって減り方が変わります。
一度きりの費用と続く費用の分け方はホームホワイトニングの値段は「一度きり」と「続く分」に分けて見るで整理しました。トレーが使えるということは、一度きりの費用を払い直さずに済むという意味です。 ここが再開の一番大きな利点になります。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。本記事で示す金額はいずれも一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
歯科医院を通す意味
歯科医院で扱うジェルは、口の中を診たうえで出されるものです。確認①と②を同時に済ませられるため、結果として手間が少なく済みます。
なお、通信販売で見かける「ホワイトニング」表示の製品には、歯の表面に付いた着色を落とす区分のものが含まれます。歯の内部に働きかける薬剤とは、そもそも役割が違うと考えてください。
再開したあとに変化がない場合
再開したのに色が動かないと感じたら、歯の側を疑う前に運用を確認します。
装着時間、ジェルの量、入れる位置、装着前の歯磨き、トレーの適合、保管、継続の間隔。この7項目のチェックはホームホワイトニングで白くならない?にまとめました。
また、うっかり守れなかったことがあった場合の重大度の分け方はホームホワイトニングの注意事項は「破ったらどうなるか」で覚えるで整理しています。
ホームホワイトニングの薬剤のみに関するよくある質問
何年も前のマウスピースでも使えますか?
年数そのものより、適合と状態で決まります。変形や破損がなく、口に入れて浮かないなら使える可能性があります。ただし数年のあいだに歯が動いていることも多いため、一度確認してもらうほうが確実です。
別の歯科医院でもジェルを出してもらえますか?
対応は歯科医院ごとに異なります。初めての場合は診察が入るため、トレーの適合や口の中の状態もあわせて見てもらえます。確認①と②を同時に済ませられると考えれば、手間は大きくありません。
通販で売っているジェルとは何が違いますか?
国内で流通する市販の製品は、歯の表面に付いた着色を落とす区分のものが中心です。歯の内部の色に働きかける薬剤は、口の中を診たうえで出される扱いになります。同じ「ジェル」という言葉でも、届く範囲が違います。
1本でどのくらい持ちますか?
おおむね1〜2週間分が目安です。上下すべての歯に塗る場合と、上の前歯だけの場合では減り方が変わります。維持のための短期間の使用であれば、1本で足りることもあります。
まとめ|買う前に見るのは、値段ではなくトレーと期間
ホームホワイトニングのジェルだけを購入することはできます。ただし、買う前に3つ確かめてください。
① トレーはまだ使えるか。 変形・破損・白濁や匂い・浮き、そして歯並びの変化。矯正や抜歯の心当たりがあれば、適合は変わっています。
② 前回からどれくらい空いたか。 半年から1年のあいだに虫歯や歯ぐきの状態は変わります。維持したいのか、もう一度明るくしたいのかでも進め方が違います。
③ 手元のジェルは使えるか。 開封後3〜6ヶ月が目安です。保管が崩れていたものは、使っても変化が出ません。
3つとも問題なければ、トレーはそのままにジェルだけで再開できます。一度きりの費用を払い直さずに済むことが、再開の一番の利点です。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります



