ホワイトニングについて調べていると、良い面の説明は豊富に見つかる一方で、不利益のほうは「デメリットもあります」の一言で済まされていることが少なくありません。何が起こりうるのか、それは防げるのか、実際どのくらいの頻度なのか。決める前に知りたいのは、そこです。
不利益を洗い出したうえで整理すると、事前の準備で避けられるもの、進め方の調整で和らげられるもの、計画に織り込んで受け入れるものの3つに分かれます。一律に「デメリットがある」と捉えるより、この分類で見たほうが判断しやすくなります。
ホワイトニングのデメリット8つ
まず全体を並べます。右の列は、対処可能性による分類です。
| デメリット | 分類 |
|---|---|
| 歯がしみる(知覚過敏) | 和らげられる |
| 歯ぐきの一時的な白濁・刺激感 | 避けられる |
| 施術後しばらく着色しやすくなる | 和らげられる |
| 色が戻る | 受け入れる |
| 到達できる明るさに上限がある | 受け入れる |
| 詰め物・被せ物の色は変わらない | 受け入れる(順番で対処) |
| 時間がかかる/通院が要る | 方法の選択で調整 |
| 全額自己負担になる | 受け入れる |
分類の意味は次のとおりです。避けられるは、事前の準備や正しい手順で起きにくくできるもの。和らげられるは、起こりうるが進め方の調整で程度を下げられるもの。受け入れるは、なくすことができないため、計画に織り込んでおくものです。
事前の準備で避けられるもの
歯ぐきの一時的な白濁・刺激感
薬剤が歯ぐきに触れると、その部分が一時的に白くなったり、ヒリつきを感じたりすることがあります。数時間から1日程度で落ち着くことがほとんどですが、不快な症状には違いありません。
自宅で進める場合、これはジェルの量を守ることでかなり減らせます。マウスピースに入れる量は1歯につき米粒1つ程度で、それ以上入れるとはみ出して歯ぐきに触れます。はみ出した分はティッシュで拭き取ってから装着します。
歯周病で歯ぐきに炎症がある場合は、薬剤がしみたりただれたりしやすくなります。この場合は先に治療を済ませてから進めます。
未治療の虫歯があると症状が強く出る
大きな虫歯や歯にヒビがある状態で薬剤を使うと、痛みが強く出ることがあります。これも、事前の診察で見つけて治療しておけば避けられるものです。
逆に言えば、診察を受けずに自己流で進めると、この準備の工程が丸ごと飛びます。市販品を使う場合でも、口の中の状態を一度確認しておくと安心です。
進め方の調整で和らげられるもの
歯がしみる(知覚過敏)
最も多く挙げられるデメリットです。薬剤が作用する過程で、一時的に刺激が伝わりやすくなるために起こります。強い知覚過敏がある方、大きな虫歯や歯のヒビがある方では、症状が強く出やすい傾向があります。
一方で、対処の手立ては複数あります。薬剤の濃度を下げる、1回の作用時間を短くする、使用の間隔を空ける、知覚過敏を抑える薬剤を併用する。進め方を変えることで、続けられるケースは多くあります。
大切なのは、我慢して続けないことです。症状が出た時点で伝えれば、調整できます。自己判断で耐えていると、症状が長引くこともあります。
施術後しばらく着色しやすくなる
意外と知られていないのが、この点です。ホワイトニングのあとに色の濃い飲食物を控えるよう案内されるのには、はっきりした理由があります。
歯の表面は、唾液の成分からできたペリクルという薄い膜に覆われています。この膜は、外部からの刺激や着色をある程度防ぐ役割を持っています。ところが、薬剤が作用する過程でこの膜が一時的に剥がれます。
つまり、施術直後の歯は普段より着色を受けやすい状態にあります。コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなどを控えるのは、この時間帯に色を入れてしまわないためです。
ただし、これは期間限定の話です。膜は唾液の働きで再び形成されるため、指示された時間を過ぎれば通常の状態に戻ります。「ずっと好きなものが飲めなくなる」というものではありません。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
自分の口の状態だと、どのデメリットが出やすいのか。これは診察で見当がつきます。
計画に織り込んで受け入れるもの
ここからは、なくすことができない項目です。事前に知っておけば、想定外にはなりません。
色は戻る
歯科医院での施術で3〜6ヶ月、自宅で進める方法で6ヶ月〜1年程度が目安です。飲食や喫煙の習慣がある限り、色は少しずつ着いていきます。
ただし「戻る=やる意味がない」ではありません。白くする工程と、保つ工程をセットで計画するもの、と捉えるのが現実的です。定期的なクリーニングや自宅でのケアを組み合わせれば、戻る速度は緩やかになります。
到達できる明るさに上限がある
どこまで明るくなるかは、エナメル質の厚みや象牙質の色といった、その人の歯がもともと持っている条件で決まります。薬剤を強くしても、期間を延ばしても、この上限そのものは動きません。
対処法があるとすれば、始める前に到達しそうな範囲を共有しておくことです。目標がずれたまま進めると、変化は出ているのに満足できない、という結果になります。上限の考え方はホームホワイトニングの効果で詳しく解説しています。
詰め物・被せ物の色は変わらない
薬剤が作用するのは天然の歯だけです。人工物の色は変わらないため、周りの歯だけが明るくなると、差が目立つことがあります。前歯に大きな詰め物や被せ物がある方は、とくに影響が出ます。
これも順番で対処できます。天然の歯を先に明るくし、その色に合わせて人工物を作り直す、という流れです。逆の順番にすると、あとから合わなくなります。
全額自己負担になる
ホワイトニングは自由診療のため、保険が適用されません。費用の目安は、歯科医院での施術が1回15,000〜40,000円程度、自宅で進める方法が20,000〜40,000円程度です。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。上記は一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
方法の選び方でデメリットの重さは変わる
同じデメリットでも、選ぶ方法によって程度が変わります。
| デメリット | 歯科医院での施術 | 自宅で進める方法 |
|---|---|---|
| しみやすさ | 高濃度・短時間のため出やすい | 低濃度・長時間のため穏やか |
| かかる時間 | 1回30分〜1時間 | 1〜3ヶ月 |
| 通院 | 回数分の来院が要る | 歯型を採ったあとは自宅中心 |
| 色の戻り | 3〜6ヶ月 | 6ヶ月〜1年 |
見てのとおり、片方の欄が軽いところは、もう片方が重くなっています。どのデメリットなら受け入れられるかを決めれば、方法は自然に絞れます。しみやすさが気になるなら自宅で進める方法、時間をかけられないなら歯科医院での施術、という具合です。
なお、来院は最低1回※からです。方法ごとの向き不向きはホワイトニングのおすすめで整理しています。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
デメリットが大きく出やすい人
次に当てはまる場合は、症状が強く出たり、思った結果にならなかったりする可能性が高まります。
- 強い知覚過敏がある方
- 未治療の虫歯や、歯にヒビがある方
- 前歯に大きな詰め物・被せ物がある方
- 歯周病で歯ぐきに炎症がある方
いずれも「できない」という話ではなく、先に整えてから進めるという順番の問題です。診察で状態を確認しておけば、対応の仕方も決まります。世間で言われている理由の真偽についてはホワイトニングはしない方がいい?で整理しています。
ホワイトニングのデメリットに関するよくある質問
歯が弱くなりませんか?
歯科医院で扱う薬剤を適切に使った場合に歯がもろくなるという裏づけは示されていません。施術中に歯の表面が一時的に脱灰した状態になるのは事実ですが、唾液の働きで修復されます。
しみたら、やめるしかないですか?
多くの場合は調整で続けられます。濃度、作用時間、間隔のどれかを変えるだけで落ち着くことも珍しくありません。まずは症状を伝えて、進め方を相談してください。
飲食の制限はいつまで続きますか?
歯の表面の保護膜が再び形成されるまでの、期間限定の話です。目安は処方時や施術時に案内されるため、その時間を守れば以降は通常どおりで問題ありません。
デメリットが少ない方法はどれですか?
単純に少ない方法というものはありません。しみやすさを抑えれば時間がかかり、時間を短くすればしみやすくなります。どのデメリットなら受け入れられるかで選ぶことになります。
まとめ|分類できれば、判断できる
ホワイトニングのデメリットは、対処可能性で3つに分かれます。歯ぐきへの刺激や、虫歯があることによる強い症状は、事前の準備で避けられるもの。しみる症状と施術後の着色しやすさは、進め方の調整で和らげられるもの。そして、色が戻ること、到達点に上限があること、人工物の色が変わらないこと、自己負担であることは、計画に織り込んで受け入れるものです。
施術後に着色しやすくなるのは、歯の表面を覆う保護膜が一時的に剥がれるためで、これは期間限定の状態です。
そしてデメリットの重さは、選ぶ方法によって変わります。すべてを軽くする選択肢はないため、自分がどれなら受け入れられるかを決めるところから始めてみてください。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
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- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

