商品ページを開くと、成分名が並び、「歯を白くする」という言葉が目に入ります。ただ、その成分が何をするものなのか、そして「白くする」がどこまでを指しているのかまでは、たいてい書かれていません。判断の材料が足りないまま買うかどうかを決めることになります。
ディノベート デンタルホワイトプロは、研磨剤と発泡剤を使わない医薬部外品のホワイトニング歯みがきジェルです。ここでは公式に公開されている成分と区分をもとに、この種の製品でいう「歯を白くする」が何を指すのか、そして自分の黄ばみに届くのかを切り分けられるところまで整理します。
ディノベートとは?医薬部外品のホワイトニング歯みがきジェル
公式ブランドサイトで公開されている内容を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | DENNOVATE DENTAL WHITE PRO(デンタルホワイトプロ) |
| 区分 | 医薬部外品 |
| 剤形 | ホワイトニング歯みがきジェル |
| 内容量 | 30mL |
| 有効成分 | DL-リンゴ酸/無水ピロリン酸ナトリウム/シメン-5-オール/アラントイン |
| 設計上の特徴 | 研磨剤・発泡剤を配合しない |
「医薬部外品」は、医薬品と化粧品の中間にあたる区分です。定められた有効成分を、定められた範囲の効能を目的として配合できます。歯みがき類の場合、この区分で扱える効能はあらかじめ決まっています。
使い方
公式に案内されている手順は、歯みがきを済ませたあとに適量(2〜3プッシュ)を歯ブラシにとり、まんべんなくブラッシングしてから口中をよくすすぐ、というものです。
つまり、いつもの歯みがき粉の代わりに使うのではなく、そのあとに重ねて使う設計になっています。歯の表面がある程度きれいになった状態で成分を働かせる、という順番です。
「歯を白くする」という表示が指す範囲
ここが、判断の分かれ目になる部分です。
医薬部外品の歯みがきでいう「歯を白くする」
薬用の歯みがき類で認められている「歯を白くする」という効能は、ブラッシングによって歯の表面に付着した汚れや着色を落とすことを指します。付着物が取れた結果として、もとの歯の色が見えるようになる。これが「白くなる」の中身です。
歯そのものの色を変えること、つまり漂白は含まれません。 同じ「白くする」という言葉でも、指している内容が違います。
漂白成分が市販品に入らない理由
歯そのものの色を変えるには、過酸化水素や過酸化尿素といった成分が要ります。これらは医薬品にあたり、歯科医師などの資格を持つ人でなければ扱えません。
そのため、市販の歯みがき類の全成分にこれらが並ぶことはありません。ディノベートの全成分にも含まれていません。これは製品の設計というより、制度上そうなっているという話です。
ここから導けるのは、市販の歯みがきと歯科で行う方法の関係は「強さの違い」ではなく「作用する場所の違い」だということです。強力な市販品を探せば歯そのものの色が変わる、という道筋は存在しません。歯の内側の色に働きかける方法についてはホームホワイトニングとは?で解説しています。
研磨剤を使わない設計は何を意味するか
着色を落とす方法には、大きく2つの方向があります。
ひとつは、細かい粒子で削り取る方向。多くの歯みがき粉に研磨剤が入っているのはこのためです。もうひとつが、成分の働きで着色を浮かせて落とす方向です。ディノベートは後者にあたり、研磨剤と発泡剤を使わない構成になっています。
削らない設計は、エナメル質への負担を抑えやすいという利点があります。ただし、落とせるのは付着している着色までという点は変わりません。 削らないから優しい、削るから強力、という単純な関係でもありません。
有効成分の役割を整理すると、DL-リンゴ酸と無水ピロリン酸ナトリウムが着色に対して働き、シメン-5-オールが殺菌、アラントインが歯ぐきに対して働く成分という構成です。着色に働く成分と、口の中の環境に働く成分が組み合わされています。
原因別に、どこまで届くか
自分の黄ばみに届くかどうかは、原因によって決まります。
| 黄ばみの原因 | 市販の歯みがき | 歯科のクリーニング | 歯科のホワイトニング |
|---|---|---|---|
| 表面に付いた着色(コーヒー・茶・ワインなど) | 届く可能性がある | 届く | 届く |
| 歯石の下に隠れた着色 | 届かない | 届く | — |
| 歯そのものの色(象牙質の色・加齢による変化) | 届かない | 届かない | 届く |
| 詰め物・被せ物・差し歯の色 | 届かない | 届かない | 届かない |
厄介なのは、自分の黄ばみがどれに当たるのかは見た目では判断しにくいことです。表面の着色と歯そのものの色は同じように「黄ばんで見える」ため、鏡を見ても切り分けられません。診察であれば、その場で分かります。
表を見て気づきたいのが、真ん中のクリーニングという選択肢です。歯みがきでは届かない歯石の下の着色まで落とせるうえ、歯周病の治療の一環として行う場合は保険が適用されるケースもあります。市販品では物足りないが数万円をかける段階でもない、という位置にいるなら、ここが現実的な次の一手です。
なお、歯科で行うホワイトニングの費用は、自宅で進めるもので20,000〜40,000円程度が目安です。内訳はホワイトニングの値段で解説しています。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。上記は一般的な費用の目安であり、特定の医院の料金ではありません。
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります
歯科の方法と組み合わせるときの考え方
作用する場所が違うということは、裏を返せばどちらか一方を選ぶ話ではないということでもあります。
歯そのものの色を変えたあと、表面に着色が溜まっていけば、見た目の印象は元に戻っていきます。日々のケアで表面の着色を溜めないようにしておくと、色の戻り方は緩やかになります。役割分担として捉えると、両方に居場所があります。
とくに施術の直後は、歯が着色を受けやすい状態です。色の濃い飲食物を控えるといった配慮とあわせて、日常のケアを整えておくと維持しやすくなります。歯科医院で何が受けられるかは歯医者のホワイトニングで解説しています。
使うときに押さえておきたいこと
まず、表示された使い方と量を守ることです。多く使えば早く変わる、という性質のものではありません。
公式の使用上の注意には、飲み込まないこと、口の中に傷があるときは使用を控えること、異常を感じた場合は使用を中止することなどが挙げられています。ジェル状で香味もあるため、乳幼児の手の届かない場所に保管することも案内されています。
そしてもうひとつ。しばらく使っても変化が見られない場合、原因が表面の着色ではない可能性があります。 そこで量や回数を増やしても、届く場所が変わるわけではありません。原因を確かめたほうが、結果的に近道です。
ディノベートに関するよくある質問
使えば歯そのものの色も変わりますか?
変わりません。医薬部外品の歯みがき類で認められているのは、ブラッシングによって表面の付着物を落とす範囲までです。歯そのものの色を変える成分は、制度上、市販品には配合されません。
毎日使っても大丈夫ですか?
表示された使い方の範囲であれば問題ありません。歯みがきのあとに重ねて使う設計のため、通常の歯みがきを省略しないことが前提になります。量を増やしても届く場所は変わらないため、規定量を守るほうが合理的です。
矯正中でも使えますか?
装置がついている部分は磨き残しが出やすく、器具に触れる製品の可否も治療内容によって変わります。使ってよいかどうかは、担当の歯科医師に確認してから判断してください。
差し歯や詰め物の色も落ちますか?
人工物の表面に付いた汚れであれば落ちることもありますが、人工物そのものの色は変わりません。素材の色は薬剤でもブラッシングでも変えられないため、色を揃えたい場合は作り直しの相談になります。
まとめ|作用する場所が違う、という前提で選ぶ
ディノベート デンタルホワイトプロは、医薬部外品のホワイトニング歯みがきジェルです。有効成分はDL-リンゴ酸・無水ピロリン酸ナトリウム・シメン-5-オール・アラントインで、研磨剤と発泡剤は使われていません。歯みがきのあとに重ねて使う設計です。
この区分で認められている「歯を白くする」は、ブラッシングによって表面の付着物を落とすことを指します。歯そのものの色を変える成分は医薬品にあたり、制度上、市販品には入りません。したがって、原因が表面の着色なら届く可能性があり、歯そのものの色なら別の手段が要る、という切り分けになります。自分の黄ばみがどちらなのかは見た目では判断しにくいため、迷ったら原因を診てもらうところから始めるのが確実です。
東京池袋矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
- 診察はオンラインで完結。マウスピースをお持ちの方は来院いただく必要がありません
- 歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースで、薬剤を歯の隅々まで行き渡らせます
- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

