受け口は、症状によっては歯科矯正で改善が期待できます。
「受け口は矯正で本当に治るの?」
「矯正費用がきになる…」
この記事では、このような疑問を解決しながら、症例別の受け口治療法を解説します。
受け口になる原因、矯正治療の費用や期間などもあわせて紹介するので、受け口が気になっている方はぜひ参考にしてください。
受け口は歯科矯正で改善できる
受け口は、歯科矯正で改善できる症例です。
矯正の種類はいくつかあるので、自分に合った方法を選びましょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)
ワイヤー矯正は、ワイヤーとブラケットという矯正器具を使って歯並びを治します。見た目は目立ちますが、そのぶん適応症例が多く重度の受け口でも対応できます。受け口は下の歯が前に出ている状態なので、ワイヤー矯正で歯を奥に引き込み正しい位置に並べます。
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正は、矯正器具を歯の裏側に装着する方法です。舌側に矯正器具を装着することから、「舌側矯正」とも呼ばれます。
裏側矯正は前歯を引っ込める矯正に優れており、受け口の改善にも有用です。また、審美性が高く目立ちにくいのも裏側矯正の特徴。ただ一方で、料金は表側矯正よりも1.5倍ほど高く、治療期間も長くなる傾向にあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って、歯を少しずつ動かす方法です。見た目がワイヤー矯正よりも目立たず、費用は裏側矯正よりも比較的安価です。
受け口の治療は、比較的軽度であればマウスピースでも対応が可能です。
当院ではマウスピース矯正の無料診断を行えます。受け口の相談もしていただけますので、お気軽にお越しください。
受け口になる原因
受け口になる原因は大きくわけて2つあります。
先天的な要因
以下のような受け口は、先天的な要因に起因します。
・親からの遺伝
・下顎が小さい
・上顎が大きいなど
生まれつき骨格や歯の向きなどに問題があり、受け口になるケースもあります。なお、幼児期から受け口の傾向がある場合は、顎の発達を抑える治療を行い改善を図ります。
後天的な要因
後天的な要因では、癖や習慣によって受け口が発症します。
・指しゃぶり
・口呼吸
・舌で前歯を押し出す癖
子供の顎の骨は柔らかく、唇を吸うなどの癖が長く続くと、歯並びにも影響を与えます。
長く指しゃぶりや口呼吸が続くことで、受け口の状態になりやすいです。
後天的な要因の場合は、舌や唇の筋肉を鍛えることで改善を目指すこともあります。
【症状別】受け口の治療方法は?
受け口を改善するための治療は、症状の重さによって対応が変わってきます。
受け口の度合い | 矯正方法 | 治療内容の一例 |
軽度 | マウスピース矯正またはワイヤー矯正 | 抜歯をしない歯科矯正で治療 |
中度 | マウスピース矯正またはワイヤー矯正 | 小臼歯を抜歯して、下顎の前歯を正しい位置に矯正する |
重度 | ワイヤー矯正または外科手術 | 歯科矯正と外科手術を組み合わせて改善を図る |
受け口の傾向が強い場合は、歯科矯正と併用して手術を行うことも検討されます。なお、下顎の位置を正しい位置にずらす手術を行う場合、保険適用されることもあります。
軽度から中度であれば、見た目が目立ちにくいマウスピース矯正でも改善を目指せます。
当院はマウスピース矯正「Oh my teeth」を導入しているクリニックです。30分ほどで矯正の適性診断ができるので、お気軽に予約ください。
【矯正別に比較】受け口の矯正費用・期間は?
受け口の矯正費用や期間を比較しましょう。
全体矯正の場合 | 部分矯正の場合 | |
表側矯正(ワイヤー矯正) | 60万~130万円 1〜3年 | 30万〜60万円 2ヶ月〜1年 |
裏側矯正(ワイヤー矯正) | 100万〜170万円 2〜3年 | 40万〜70万円 5ヶ月〜1年 |
マウスピース矯正 | 60万〜100万円 1〜3年 | 10万〜40万円 2ヶ月〜1年 |
比較的金額が高くなるのは裏側矯正です。歯の裏側につける裏側矯正は、矯正中でも見た目がわかりにくく、審美性に優れていることから費用も高くなります。
一方で、表側矯正は裏側矯正よりも費用を抑えられますが、矯正器具が目立ちやすいのがデメリットです。ただし、幅広い症例に対応しているので、受け口の改善にも適してます。
また、マウスピース矯正の部分矯正であれば10万~40万円程度で治療を受けられます。透明なマウスピースは目立たないため、矯正の見た目が気になる方や費用を抑えたい方にも向いています。
受け口を放置する影響やリスク
受け口を放置するとさまざまな影響やリスクがあります。
・コンプレックスに感じやすい
・奥歯に負担がかかりやすい
・顎関節症になりやすい
受け口によって歯並びが目立ち、コンプレックスを感じる人も多いです。
また、受け口は奥歯に負担がかかりやすく、歯が消耗しやすいです。噛み合わせや口まわりの筋力バランスにも影響が出て、顔周りのハリや、ひどい場合は肩こりまで発生する場合もあります。
顎関節症になりやすかったり、さまざまな影響が考えられるので、受け口が気になったら早めに改善することが大切です。
受け口が治るか矯正クリニックに相談しよう
歯科矯正で受け口の改善ができるかは、人それぞれ歯並びによって違います。重度の場合はワイヤー矯正や手術が必要ですが、軽度の受け口ならマウスピース矯正をはじめとした目立たない矯正治療で対応できます。
当院は、マウスピース矯正「Oh my teeth」を導入しているクリニックなので、受け口が歯科矯正で改善できそうかを30分ほどで診断できます。受け口が気になる方は、お気軽にご相談ください。