部分矯正の費用は、動かす歯の本数と選ぶ治療方法で決まります。 前歯だけを動かす場合、おおよそ28万円から61万円程度が目安です。
ただ、この金額だけを見て決めると、あとから増えることがあります。 装置代のほかに、検査・診断料、調整料、保定装置の費用がかかるためで、 どこまでを料金に含めるかは医院によって違います。
この記事では、部分矯正の費用を治療方法別・本数別に整理したうえで、 装置代以外に何がかかるのか、そして費用を抑える方法まで解説します。 「下の歯だけ動かしたい」という場合の費用の考え方にも触れています。
部分矯正の費用の目安


| 治療方法 | 上下前歯だけ(部分矯正) | 奥歯まで含む |
|---|---|---|
| 表側矯正 | 28万〜39万円 | 50万〜110万円 |
| 裏側矯正 | 39万〜61万円 | 80万〜165万円 |
| ハーフリンガル矯正 | 50万円前後 | 66万〜143万円 |
| マウスピース矯正 | 33万〜61万円 | 28万〜132万円 |
※ 当院調べ(2026年9月時点・公開されている料金ページ4件より、すべて税込に換算)。 医院により設定は異なります。
奥歯まで含める場合と比べると、部分矯正は動かす本数が少ないぶん費用が下がります。 裏側矯正が高くなるのは、装置を一人ひとりに合わせて作る必要があり、 扱いにも習熟が求められるためです。
費用を決めているのは「本数」


同じ治療方法でも金額に幅があるのは、動かす歯が何本かで変わるためです。
前歯だけを動かす場合
笑ったときに見える範囲、上下の前歯それぞれ6本ずつ、合計12本程度が対象になります。 部分矯正で最も一般的な範囲です。
さらに狭い範囲に絞る場合
「前歯2本だけ」「1本だけねじれている」といったケースでは、 動かす本数がさらに少なくなり、費用も期間も抑えられます。
ただし、1本だけを動かす治療でも、隣の歯との位置関係の調整が必要になることが多く、 実際には周囲の数本を含めて計画することになります。
下の歯だけ動かしたい場合
「気になるのは下の歯だけ」というご相談はよくあります。治療自体は可能です。 ただし費用について、知っておいていただきたいことが2つあります。
- 半額になるとは限りません。片顎だけの料金設定がない医院もあり、 上下セットの料金と大きく変わらないことがあります
- 上下の噛み合わせは連動しています。下だけを動かすと上の歯との当たり方が変わることがあるため、 下だけで問題ないかは検査で確認します
下の歯だけを希望される場合は、片顎のみの料金設定があるかを先に確認すると比較しやすくなります。
装置代のほかに何がかかるか


医院によって「別途」か「込み」かが分かれる部分です。
- 初回カウンセリング料:無料〜5,000円程度
- 検査・診断料:0〜30,000円程度
- 調整料・処置料:1回につき3,000〜7,700円程度
- 保定装置(リテーナー):30,000〜60,000円程度
- 保定観察料:1回につき3,000〜4,000円程度
※ 当院調べ(2026年9月時点)。これらを料金に含んでいる医院もあります。 実際に、検査料・調整料・初回の保定装置をすべて治療費に含めている医院がありました。 だからこそ、装置代だけを見ても比較になりません。
調整料は通院のたびに発生するため、治療が長引くほど総額が増えます。 見積もりを見るときは、「調整料が含まれているか」と「治療が延びたときどうなるか」の 2点を確認しておくと、あとから増える心配が減ります。
部分矯正の治療方法
表側矯正
歯の表面にブラケットとワイヤーを付けます。装置は見えますが、 細かい調整がしやすく、対応できる歯並びの幅が広い方法です。
裏側矯正
装置を歯の裏側に付けるため、正面からはほとんど見えません。 自分では装置が見えにくいので、歯みがきに工夫が要ります。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを段階的に交換して動かします。取り外せるため食事や歯みがきの制限が少なく、 装置も目立ちにくい方法です。決められた装着時間を守れるかが結果を左右します。
部分矯正ができない歯並び


部分矯正は前歯を動かす治療で、奥歯は動かしません。 そのため、次のような歯並びでは対応できないことが多くなります。
- 前歯が大きく前に出ている(重度の出っ歯)
- 受け口になっている
- 奥歯で噛んでも前歯が閉じない(開咬)
- 歯の重なりが大きく、並べるスペースが足りない
- あごの骨格に原因がある噛み合わせ
適応外で無理に進めると、見た目は整っても噛み合わせが崩れることがあります。 あとから広い範囲の治療をやり直すことになれば、結局は費用も期間も増えます。
適応かどうかは、歯を並べるスペースの量と奥歯の噛み合わせを見ないと判断できないため、 検査で確認する項目だと考えてください。
前歯のねじれが部分矯正で治せるかは、「部分矯正で前歯のねじれは治療できる?」(Oh my teeth公式ブログ)で詳しく解説しています。
費用を抑える方法


医療費控除を使う
矯正が噛み合わせの改善など機能的な理由によるものであれば、医療費控除の対象になる場合があります。 見た目を整えることだけが目的の場合は対象外です。
1年間に支払った医療費(生計を同じくする家族の分を合算できます)から、保険金などで補填される 金額を差し引き、そこからさらに10万円を引いた額が控除の対象になります。 その年の総所得金額等が200万円未満の方は、10万円ではなく総所得金額等の5%が基準になります。
例:年間の医療費が40万円、課税所得が300万円の場合
控除の対象 … 40万円 − 10万円 = 30万円
所得税(税率10%)… 30万円 × 10% = 3万円
住民税(税率10%)… 30万円 × 10% = 3万円
合わせて 6万円程度が軽くなる計算になります。
※ 税率は課税所得によって変わります。実際の取り扱いは所轄の税務署または税理士にご確認ください。
分割払いを使う
デンタルローンやクレジットカードの分割払いを使うと、支払いを月々に分散できます。 分割手数料がかかるため総額は増えますが、まとまった金額を一度に用意せずに始められます。
動かす範囲を絞る
前歯の並びだけが気になる場合、奥歯まで含めて動かす必要がないことがあります。 検査で適応が確認できれば、範囲を絞ることで費用も期間も抑えられます。 費用への影響が最も大きいのがここです。
東京池袋矯正歯科の料金
東京池袋矯正歯科は、マウスピース矯正 Oh my teeth の導入クリニックです。 料金は次の3プランで、治療期間が延びても料金は変わらない総額固定制です。
| プラン | 料金(税込) | 動かす範囲 | 標準的な治療期間(中央値) |
|---|---|---|---|
| Liteプラン | 15万円 | 上下前歯12本の部分矯正(マウスピース上下計14枚までで治療可能な症例) | 約2ヶ月 |
| Basicプラン | 33万円 | 上下前歯の部分矯正 | 約4ヶ月 |
| Proプラン | 66万円 | 上下24本の広範囲の矯正 | 約6ヶ月 |
このほか、インビザライン コンプリヘンシブ(税込88万円)も対応しています。
※ 治療期間は2025年8月1日〜2026年7月31日に治療を完了された方の中央値です(自社調べ)。 歯並びの状態によって異なります。
含まれるもの:マウスピース(上下)、初回カウンセリング、検査・診断、LINEサポート 別途かかるもの:マウスピースを破損・紛失した場合の費用/虫歯・歯周病の治療が必要な場合の費用/抜歯が必要な場合の費用
保定装置(リテーナー):透明なマウスピース型で上下セット11,000円(税込)。 最後のマウスピースをそのまま保定装置として使うこともできます。
軽度な歯並びの乱れや、以前の矯正からの後戻りの場合は、Liteプラン(税込15万円)で
対応できることがあります。適応かどうかは検査で判断します。
矯正治療のリスク・副作用
- 装置を付けた直後や調整後に、歯が浮くような感覚や痛みが出ることがあります
- 歯を動かすことで、歯根が短くなる(歯根吸収)ことがあります
- 歯みがきが行き届かないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります
- 治療後に歯が元の位置に戻ろうとする(後戻り)ことがあります。保定装置の装着が必要です
- 歯並びの状態によっては、想定した期間内に治療が終わらないことがあります
- マウスピース矯正では、装着時間が守られないと計画どおりに歯が動きません
矯正は原則として自由診療で、公的医療保険は適用されません。 ただし、顎変形症の外科手術をともなう矯正や、厚生労働大臣が定める先天性疾患にともなう矯正など、 限られた場合には保険が適用されます。該当するかどうかは診断によります。
よくある質問


Q. 部分矯正はいくらから始められますか?
治療方法と動かす本数によりますが、前歯だけであれば28万円程度からが一般的な目安です。 当院ではLiteプラン(税込15万円)で対応できる場合があります。適応は検査で判断します。
Q. 表示されている料金のほかに、追加でかかりますか?
医院によって異なります。当院は治療期間が延びても料金が変わらない総額固定制で、 検査・診断料も料金に含まれています。虫歯・歯周病の治療や抜歯が必要な場合は別途かかります。
Q. 部分矯正は後戻りしやすいですか?
部分矯正だから後戻りしやすいということはありません。後戻りの多くは、 治療後に保定装置を使わなかったことで起こります。
Q. 部分矯正で噛み合わせは良くなりますか?
噛み合わせ全体を整えることはできません。前歯の並びを整える治療です。
まとめ
部分矯正の費用は、治療方法と動かす本数で決まります。前歯だけであれば28万〜61万円程度が目安です。
比べるときは装置代だけでなく、検査・調整・保定まで含めた総額で見てください。 これらを料金に含んでいる医院もあるため、表示金額だけでは比較になりません。
東京池袋矯正歯科では、部分矯正の適応診断を無料で行っています。 ご自身の歯並びでどの範囲の治療になり、いくらかかるかを確認したうえで決めていただけます。





